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ー翌日ー
今日からAちゃんに、スタッフの裏話をする
渡辺「おはよ？今日も元気かお熱確認しようね」
俺は優しく声をかけながら体温計を挟む。
37.3…微熱だけど…今の所様子見で大丈夫だな。
渡辺「照先生知ってるでしょ？今日ね照先生間違えてスリッパで、先生達のお部屋に来たんだよ？」
クスッと笑う。
阿部「そう言えばめめも、そんなことをあったよね。あ、あと意外とふっかも。深澤先生分かるでしょ？この間ね？電話と間違えて家のテレビのリモコン持ってきたんだよ？」
キャハハっと楽しそうに笑う。
安心だ。
笑えるだけ…安心だ
なんて思っていると。
Aちゃんは、急に口元を押さえて顔を顰めた。
阿部「おー、大丈夫大丈夫…急に辛くなったね」
渡辺「うんうん、しんどいよな。気持ち悪いの出しちゃいな？」
ガーグルを阿部に持って行ってもらい、背中をゆっくり摩る。
食欲も落ちて口内炎も痛くて…なかなか食べられないから…辛そうにするだけ…
静かに涙を流すAちゃんをみて、どうにかできないかと考える。
渡辺「阿部ちゃんさ、ガーグル持ちながら片手で背中摩れる？吐き気止め用意するわ」
阿部「分かった〜」
なんて、普段通り対応する阿部に任せ、筋肉注射の用意をする。
痛みは強いけど、座薬よりはましかな。と思った
準備をして部屋や戻れば、いまだに辛そうに涙を流す。
渡辺「ちょっとだけ、ごめんな。チックンな」
穿刺部位を確認してすぐに吐き気止めを投与。
この吐き気止めは、眠くなるから寝れるだろう。
泣くこともなく痛みに耐えたAちゃんの背中をトントンする事20分。
スヤスヤと規則正しい寝息が聞こえてきた。
そっとベットに寝かせてあげて阿部と共に病室を後にする。
渡辺「オペ急いだほうがいいかもだから、検査出ししとくわ。造影MRIと、腰椎穿刺と採血と」
阿部「うん。ね、翔太さ…Aちゃんと一緒にご飯食べたらだめ？」
渡辺「え？あぁ…別にいいけど？なんで？」
阿部「親元を離れて、1人で頑張ってる。食事介助しても結局食べるのは1人…だからさ、一緒に食べてあげたいなって」
渡辺「うん。皆に伝えとくわ。あ、あと涼太栄養資格あるから、食べれそうなもの作れないか聞いてみるわ。涼太の茶碗蒸し絶品だから」
阿部「申し送りのときに看護チームにも伝えておくね」
そう言って俺たちはそれぞれの仕事に戻った
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作者名：Da cchi | 作成日時：2024年2月18日 23時
