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渡辺「なぁ、涼太〜」
宮舘「明日からでいいでしょ？で、何ならいい？茶碗蒸し？それとも他のやつがいい？」
医局に戻り宮舘の名前を呼ぶとすぐにそう言われる。
宮舘「あれ？違った？Aちゃんとご飯食べるって事じゃなかった？」
なんてパソコンをカタカタと打ちながら首を傾げて聞く宮舘。
あざといな…阿部と同じくらい。
なんて、考えていると、宮舘が椅子をくるっと回してこっちを向いて来てふと我にかえる。
渡辺「あ、うん。そういうこと。
明日からでいいんだけど頼んでいい？」
宮舘「うん、もちろん。あ、それと翔太、検査出しの印刷できてなかったよ？」
渡辺「あー、まじで？」
なんて言いながら新しい検査出しの表を渡してくれる。
実は俺達幼馴染で、大学も一緒だったんだよね。
で、俺達と仲良かったメンバーで今のチームができたんだよね。だから、お疲れ様会とかもあるし、なんだかんだ、気を使わずにみんなで仕事できてて楽しいんだよね。
渡辺「あっっ」
宮舘「ん？」
明日の話題はこれにしよう
なんて考えていると、勝手に「あっ」と言葉が出て宮舘に不思議がられる。
あー、いくら幼馴染でも、そこには気付いてなかったかな
なんて笑いながら俺はスタッフルームに行き阿部に明日の朝イチの採血を指示して、カルテをまとめ明日の話題は何にするかをノートに記入し、一息つく。
宮舘「オペ…できたらいいね」
渡辺「ん。でも、なんかわかんねぇーけど、あの子なら大丈夫って…おもう」
そんな会話をしながら2人でコーヒーを飲む。
宮舘「Aちゃんのご飯は良いんだけどさ…。翔太、オペ前に…買い物とか行けない？Aちゃんと。すぐそこのショッピングセンターでも」
渡辺「涼太がそんな事言うなんて珍しっ。いやぁ、うーん。微妙…。抗がん剤とかで免疫も体力も落ちてるのにオペ前に行くと…」
宮舘「やっぱ、そうだよね…1人で頑張って来たからって思ったんだけどさ…」
なんて、会話をしていれば
ナースコールが鳴り響いた。
俺は「すぐに行くね」と伝えピッチを胸ポケットに入れ病室まで走った
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作者名：Da cchi | 作成日時：2024年2月18日 23時
