Dear Love

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ラウールside

ERからの突然の電話。

今日に限って急患が運ばれてきたり、PICUから戻ってくる子も居たり、外来はごった返してるし。

また神様が意地悪をしてきた。


医師「一旦落ち着いているんですけど一回見てもらいたくて」


渡辺「親御さんは？｝


医師「連絡がつかないんです。多分虐待かと。奥で眠っているので」


ERの先生に案内された場所には小さくて可愛い女の子が寝ていた。


けれどそれはあまりにも似合わない大きな管や機械が繋がれている。


医師「Aちゃんもうアザだらけで、あっこの子Aって言うんですけど。なんでこんな小さい
　 子に意地悪なことするのかなーって。あっすみません。一通り終わったら小児科に移ってもら
　 っても良いので。」


先生の言ってることは僕にとっては正しい。


神様は、心が汚れている人を天国に行かせ、天使のような人を地獄に落とす。


けど神様に関わらず、人間もそうだ。それぞれの事情があるのかは分からないが、自分似合う人だけ


を選び選別していく。


渡辺「ちょっとごめんねーもしもしするよーラウ」


ラウ「あっすみません」


こんなときでも冷静に対処する翔太先生は流石だ。


と言ってられるのも束の間。急に翔太先生の顔が険しくなった。


渡辺「ラウ心エコー準備して」


ラウ「はい」


翔太先生に心エコー準備してと言われ、急いで準備する。


こんなに辛い思いをしていたのに次は心臓か。

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