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喉仏が上下する動きからとんでもない色気を感じる。
その後すぐに見せた笑顔は幼くて、かわいらしいものだった。
「やっぱり体調悪かったんじゃないですか?」
「え?」
「少し、頬がやつれたように感じます。」
「…実は裁判を起こしていまして。」
「裁判!?」
「以前、話を聞いてほしいと言ったと思うんですが…。」
「それと関係があるんですね。」
「はい。」
私はぽつりと話し始めた。
数年前、私はずっと憧れていたレストランに就職することができた。
キッチンで働くスタッフはほとんどが男性。
その中で私の他に1人の女性がいた。
厳しい中にも優しさがあって、休憩時間には賄いを作ってくれた。
それから、スイーツを得意とする葛原さんは新作を作ってはこっそり1番に私に試食させてくれてくれた。
私も葛原さんのようになりたい。
そんな目標もできた。
入社から1年後、葛原さんは独立するためにレストランを辞めた。
寂しかったけれどおめでたい門出だからスタッフ全員で送り出した。
そして、私の地獄は始まった。
「葛原さんがいなくなった日から、料理長が必要以上に私に触れてくるようになりました。」
「え…。」
「その内にカラダの関係まで求めてきて、断ったら皿洗いから昇格させられないって言われました。」
私の言葉に彼は眉をひそめる。
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涼-suzu-(プロフ) - 蓮和さん» ありがとうございます。みやだてくんはやっぱりバブめですよね。笑 共感していただける方がいて嬉しいです。次回もよろしくお願い致します(՞ ܸ. .ܸ՞)" (4月2日 16時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
蓮和(プロフ) - 完結おめでとうございます!垢は違いますが毎度コメントさせていただいてますバケモノです。素敵な作品をありがとうございました!!宮舘さんとの恋ってやっぱりいいですよね(?)私も宮舘さんは結構バブい域にいると思ってますw 第8弾も楽しみです! (4月1日 21時) (レス) @page45 id: 69e5d6eaed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2024年3月25日 17時