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「言われてどうだったの?」
「どう、」
「嬉しいとかドキドキしたとか、なにかしら思うことはあったでしょ?」
「…わかんない。」
「ま、ゆっくりでいいんじゃない?恋愛なんて焦っていいことなんてなんにもないんだからさ。」
「うん。」
「また進展あったら聞かせて。」
「…、」
進展。
この先、私と持田くんの関係性に進展することってあるのかな。
それはきっと私次第。
なにかをきっかけに大介くんより持田くんを好きになったら…。
果たしてそんな未来はくるのか。
それからというもの持田くんと過ごす時間が格段に増えた。
思いを私に伝えたからなのか遠慮なく、だけどグイグイしすきずに。
帰りは絶対に日付を越さないし家まで送ってくれる。
「ありがとう。いつも送ってくれて。」
今日も彼と何度目かの食事を終えて姉夫婦宅に到着。
「俺がAさんとできるだけ長くいたいだけです。本音を言えば帰したくないですし。」
「え、」
「でもそんなことしたら…俺がどうなっちゃうかわかんないんで。」
へらりととんでもない発言。
私はそこで気づいてしまった。
いつもなんでもないみたいな顔で、なんでもなくないことを言うのは、自分を抑えるためなんじゃないかと。
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minese(プロフ) - ありがとうございます、助かりました (5月2日 12時) (レス) id: 8f46ce7c6e (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - mineseさん» 題名は『玉響-moment』です(* ᴗ͈ˬᴗ͈)” (5月2日 12時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
minese(プロフ) - 題名を教えてください (5月2日 11時) (レス) id: 8f46ce7c6e (このIDを非表示/違反報告)
minese(プロフ) - そうなんですか⁉ありがとうございます (5月2日 11時) (レス) id: 8f46ce7c6e (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - mineseさん» 目黒くんのお話ありますよ!お手数ですが私の作品一覧を見ていただければと思います。 (5月1日 16時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2024年4月7日 16時