恋慕-affection- (ページ4)

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「仕事終わりにコンビニでばったり会ったからそのまま連れてきた。」

「大介くんいらっしゃい。」

「おじゃましやーす。あらみぃちゃ〜ん！ママに抱っこされてんのぉ？」

大介くんは実ちゃんに釘付け。

表情筋が緩みきってデレデレだ。

「抱っこする？」

「えぇいいのぉ？手洗ってくる！」

大介くんがいるだけで、パッと雰囲気が明るくなる。

お義兄さんは騒がしいなぁと言いつつも嬉しそう。

すぐに戻ってきた大介くんはぎこちなく、だけどしっかりと実ちゃんを抱き上げた。

「にっこにこしてかぁんわいぃ〜。大ちゃんに抱っこされて嬉しいの？」

別に嫉妬とかじゃない。

でも実ちゃんは大介くんから無条件にかわいいって言ってもらえるし、ずっと見てもらえる。

いいなぁって。

ちょっと羨ましいだけ。

「何作ってんの？」

「！」

大介くんが実ちゃんをお姉ちゃんに戻して、いつの間にか私の隣に。

全然気づかなくて肩が跳ねたのは笑われてしまった。

「シチュー作ってる。」

「いいねぇシチュー。最高じゃん。あ、人参かわいい〜！」

グッと近づいた距離にドキドキが加速する。

「…大介くんも食べる？」

「え！？いいんすか！？」

「私が作ったのでよけ、」

「やったぁ！食べるーっ！」

「…、」

まだ言い終わってないのに。

喜んではしゃいでリビングに戻り、実ちゃんに絡んでる。

お義兄さんが止める手も押しのけて。