SN黄�� ページ11
sideさくま
「おはよーピーマン！あれ、Aちゃんは？」
「おはよ。Aなら飲み物買いに行った。」
今日はひかるとオレの二人仕事ってことで、事務所内の集合場所に来てみてれば、いつもなら1番に来ているはずのAちゃんがいなくてひかるオンリー。
……ってあれ？
「ひかるってAちゃんのこと呼び捨てで呼んでたっけ？」
「……あ、やべ。」
「えーなになにー、めっちゃ気になるんだけど！」
これってさ、もしかしてさ、ねえ？
ちょっと眠かったのが嘘みたいにしゃきっと目が覚めて、手をマイクに見立ててインタビューっぽくひかるに迫る。
「しげ……WESTのね、あいつが呼び捨てで呼んでるからうつったっていうか……。普段は呼び捨てじゃないから。」
「しげが。なんかそっちのが意外だなー。……まさか！」
「それはない、あいつ勝手にAさんのことお姉ちゃんにしてるだけだから。」
なーんだ違うのか。てかひかるよりもしげのほうが気になるじゃん？しげって俺と同い年なのにお姉ちゃんってねえ。
確かいっちばん最初はWEST関連の仕事してたってAちゃん言ってたけど、その頃から今も交流続いてればその境地になっちゃうのかな。
……というか、なんでしげとひかるの中でAの名前が出てきたんだろ？
「すみません！飲み物買いに行ってて……。」
「いいよいいよー。オレたちの分でしょ？ありがとー。」
突っ込んで聞いてみようかと思ってたところにAちゃんが登場。手にしていた袋からペットボトルを取り出して、オレたちに一本ずつ配ってくれた。
改めてAちゃんとひかるのやり取りを見てみる。
「ごめん、こっちしかなくて……。」
「いいよ、これも好きだし。ありがと。」
「それならよかった。」
やっぱり気になるよ。だってAちゃん、オレには……と言うかひかる以外にはさっきの砕けた口調にはならないもん。
もしかしたら同い年ってことで阿部ちゃんとかもそうやって話してるのかもしれないけど見たことないし。
「オレも敬語じゃなくていいよー。」
「え、佐久間はだめ。」
「なんでひかるが断わんのー。」
「……やべ。」
Aちゃんがそれならとメンバーだけのときは敬語頑張って外しますと言ってくれたけど。
それ以上にひかるが怪しすぎる！さっきから「やべ」って言っちゃってるし。あとからもっと突っつこ。
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作者名：みどりの | 作成日時：2023年5月30日 5時
