にかちゃんだよ〜とは言えない【番外編】 (ページ18)

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SN橙④ ページ18

sideむかい

ふう、一人でインライは久しぶりやな。もちろんカメラの外にはマネージャーもおるねんけど。

あ、サブマネね、Aさんは事務仕事で忙しいから。というかこういう系はAさんの担当ではないんよね。

……なーんて言ってんけど、だてがケーキ持ってきてくれてフィルター遊びに付き合ってくれたし、るーたくん、さっくん(とツナマヨ……やなくてツナシャチ)にも電話できたし。

ふっかさんはツンデレ発揮したんか直接は電話くれへんかったけど気にしててくれたみたいで。ほんまみんなありがとう！って感じよ。

それで言うならAさんもや。オレが長時間やってるせいもあるかもやけど、ちょくちょく様子見に来てくれたんよね。事務仕事の息抜き兼ねてるんやとしてもそれは素直に嬉しい。

「おつかれさまでしたー。」

「Aさんもお仕事おつかれさまです。」

「こーじくんこそ。長い時間話せてすごいですよ。私だったら30分持ちませんもん。」

インライ終了直前に何回目かの様子見に来たAさん、オレが終わらすまで待っててくれた。

……割と遅い時間なんやけど、Aさんもまだ仕事中って大変やな。

「頭使う仕事には甘いものが一番！……って阿部ちゃんが言ってたから、ケーキ食べて？」

「でもこれ、こーじくんの……。」

「一人で食べきれんから、ね？」

「……う、はい。ありがとうございます。」

こうして一人で食べきれないと思ってたケーキをAさんにも食べてもらえることになってん。予備としておいてあった紙皿とプラスチックフォークを手渡した。