SN緑�� ページ7
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異動希望を出したあと、初めての異動時期。私の希望は通って、SnowManのマネージャーという職ではなくなる。
内示より前に異動することは教えてもらっていたけれど、内示されるその日まではどういう反応をされるんだろうと不思議な気持ちでいた。ちょっと残念がってもらえたら嬉しいなとか。
異動先は古巣の制作系の部署。どの範囲、どのグループの担当かまでは実際に異動しないと分からないみたいだ。
かなり膨らんでしまってなんとかしまいこんだ阿部ちゃんへの気持ちも、物理的距離があれば少しずつしぼんでいく……と思いたい。
それから内示があって異動。そこからも日が経った。
内示されたときはメンバーのみなさんが悲しんでくださって。もちろん私もこの膨らんだ気持ちがなければまだマネージャーをやっていたかった。
だから悲しんでくださったことは、ちょっとはうまくやれてたのかなとホッとする自分がいた。
異動先ではどこの担当かなと思ったらSnowMan。自分からマネージャーを離れたとはいえ、その点はちょっとだけ嬉しかった。担当とはいえ直接関わることはほぼないから適度な距離が取れている。
「……お、かわいい。」
素材として上がってきたメンバーの写真。まだまだ気持ちは収まってないから、阿部ちゃんの写真を見て思わずそうこぼす。自然と口角も上がっちゃう。
写真だけ見てるわけだから、これはもうただのファンなんだよ。そう私はファンなだけ……。
「いた、Aちゃん！今ちょっといい？」
阿部ちゃんの声がする。勝手に脳内再生してしまったかと思ったけれどそれは違って。声がする方に身体を向ければ、本物の阿部ちゃん。
なぜか呼び出される私。……久しぶりに阿部ちゃんに名前を呼ばれて心臓がうるさくなるのが分かる。なんとか落ち着けようと胸に手を当ててついて行けば、小さめのミーティングルームで。
「はぁ久しぶりでちょっと緊張しちゃうな……。」
「そうですね。私もほとんどパソコンと向き合ってばっかで。」
「やっぱりそうなんだね。……ふう。本題。手短に伝えるね。」
阿部ちゃんが私に伝えること。……何かあるかな、何も思い浮かばないんだけど。とりあえずコクっと頷いた。
「……LINE、たまに送ってもいいかな？」
「LINEですか？気にしなくてもいつでも送ってもらっていいですけど……。」
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作者名：みどりの | 作成日時：2023年5月30日 5時
