初恋は幼馴染(青Ver.) (ページ13)

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［渡辺 side］

数日後。

先生「咲良〜宮舘〜渡辺〜お前らちょっと来い！」

ホームルームが終わり帰ろうとしていた俺達を担任の先生が止めた。

先生「お前らなぁー何だよこれ」

目の前に出されたのは俺達の進路希望調査票。

先生「大学に進学したい気持ちはわかった。わかったけど、ここは大学の名前を書くんだよ！」

第1〜第3希望まで"大学"としか書かなかった俺達。

先生「志望校決まってない奴らでも学部とか書いてるぞ」

渡辺「マジ？」

先生「マジ」

なんだよ。皆ちゃんと考えてんのかよ。

先生「とにかく、もう一回考えてこい。とりあえずでいいから！3年なったらまたあるから変わって全然いいし。これじゃ俺が怒られるんだよぉ」

そう言って新しい進路希望調査票を渡された。

「どうするよ」

いつものファストフード店。
大学の情報が載った進路の手引き片手にポテトをつまむ。

渡辺「とりあえず仕事しながら大学行ければそれでいい…」

宮舘「今の学力だと行けるところってどこになるんだろう…」

実力テストの結果を引っ張り出してきて見比べる。

「この辺り？」

大学名が並ぶ一覧の一部をAが指差した。

渡辺「お前はもっと上だろ」

「え、私も2人と同じ大学行く」

宮舘「合わせる必要はないよ」

「嫌だ。2人と一緒。じゃないと大学行かない」

渡辺「なんで？」

「2人と一緒じゃないと楽しくない」

そう言われると単純に嬉しくなる。

宮舘「まぁ俺らも何か目的を持って大学に行くわけじゃないからいいんじゃない？」

「じゃあこの中から選ぼう」

Aが指差した大学の中からいくつかをピックアップして進路希望調査票に記入した。

案の定、次の日進路希望調査票を担任に渡したらAは上の大学行けるだろって言われてたけど、仕事をしたいからとかなんとか色々言い訳して調査票を押し付けてた。

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作者です。

ここまでお読みいただきありがとうございます。
お話のsideをつけ忘れていたページがありましたので、数ページ修正しております。内容は変わっておりません。
読みにくくご迷惑をおかけして申し訳ございませんが、引き続きお楽しみいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。