すのうーまん⑮ (ページ7)

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椎名「Aさん、何か飲みますか？」

「ウーロン茶でお願いします。」

椎名「了解です。お酒苦手なんですよね。すみません居酒屋で。」

「気を使わせてしまってすみません。」

椎名「全然。こういうの得意なので。それに、ここのオーナー、俺達の同期なんで好き勝手しやすいんですよ。ちょっと頼んできますね。」

「すみません。お願いします。」

飲み物を頼みに行って帰ってきたあと椎名さんが教えてくれたのだが、このお店のオーナーさんは椎名さんたちと同じ年に入社したものの途中で飲食店をしたいという夢が諦めきれず退職し、このお店をオープンさせたらしい。事務所から近いし使いやすいしでここでよく同期会をしているらしい。
私が来たときに既に皆さん自由にしていたのはそういうことだったのかと理解する。

スタッフ「お待たせしました。」

椎名「こいつがオーナーです。」

スタッフ「オーナーです。よろしくお願いします。」

椎名「メニューにない料理も作ってくれたりするので、よかったら言ってやってください。」

スタッフ「何でも言ってください！あと個室にできるスペースもあるので良ければメンバーさんとも来てください！」

「ありがとうございます。」

スタッフ「では失礼します。」

ご飯も美味しいし、今度メンバーとも来ようと思いながら椎名さんから受け取ったウーロン茶に口をつける。

「！？」

一口でカーっと顔が熱くなっていくのが分かる。
ヤバい！直感でそう思った私はスマホを片手にお手洗いに駆け込んだ。

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作者です。

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