ひさしぶりに × 黒 ページ30
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目黒「おはようございます〜」
『おはよ〜』
目黒「うわっAだ」
『うわってなに?笑』
目黒「いやちがう、久しぶりに会えて嬉しくて」
『なるほど?笑 たしかに久しぶりだね』
目黒「しかも俺ら2人?まじで俺早起き頑張った甲斐あった」
今日は10人外ロケ。最近個人仕事が多かったためメンバーと会う機会が少なかった。一番最初に私がマネージャーさんに迎えに来てもらい、次はめめだったようだ。だいぶ忙しいスケジュールみたいだったが、変わらない様子で安心した。
『めめ髪切った?』
目黒「切った!どう?」
『いいね、かっこいい』
目黒「やった」
私の隣に腰を下ろしためめ。
広めの車で隅っこに2人だけ、なんだかおかしい状況だ。
目黒「Aの髪の毛キレイだよね」
『ほんと?頑張ってるから嬉しい』
目黒「うん、好き」
突然伸びてきた手は私の髪の毛へ。
褒められているのは髪の毛なのに、好きという言葉は熱が籠った瞳で伝えられて、自分の顔が熱くなるのが分かった。
そんな私の様子を見てめめは満足そうに笑った。
目黒「はー…まじでかわいい」
『…からかってるよね?』
目黒「俺マジで思ってるよ?」
『はいはい』
熱い顔を隠すように窓の外に目を向けると、めめはグッと私との距離を近づけた。
『…近くない?』
目黒「せっかくAと2人だからさ」
『理由になってないよ?』
目黒「…だめ?」
『…次の人来るまでね』
目黒「すみません、マジでゆっくり向かってください」
身を乗り出して運転手に向かってそう言うめめの姿に笑ってしまうと、ギュッと手を握られた。
『手繋いでいいとは言ってないよ?』
目黒「俺Aの手も好き」
『…それはありがとう』
目黒「てか、全部好き」
『…ねえ』
目黒「ふはっ笑 また顔真っ赤、笑」
結局まためめのペース。完全に甘い雰囲気になってしまったが、メンバーが来るまで握った手はそのままだった。私も結局めめに甘いのだ。
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作者名:みるる | 作成日時:2024年4月8日 2時