君の彼氏になりたい。 ページ12
Side▷▶HIKARU
『あのさ？この日のために、あっためてた曲があるんだ。』
照｢そんなのあったの？｣
『うん。ちょっと、私にしては冒険したかも。
聴いてみる？』
照｢ん、聴く。笑｣
いつものように、仕事終わりに一緒に帰って、一緒に食事をして、お風呂でさっぱりして、ベッドでのんびりしようか、なんて思っていた時。
曲を聴いて欲しい、なんて彼女は言い出した。
そんな彼女の手元にはいつの間にか曲作りには欠かせないノートPCとイヤホンがあって。
”あ、まんまと乗せられた。笑”なんて思いながらも、1度横にした身体を起こして、その手にあるイヤホンを右耳だけ装着する。
起き上がってた彼女の後ろからお腹辺りに腕を回し、顎を肩に乗せてまだかまだか？と
少しちょっかいをかけてみる。
ふふっと笑った彼女も左耳だけイヤホンを装着し、慣れた手つきでノートPCを操作していくと、
軽快な秒針音から始まった彼女がずっと温めてた曲。
”むりむりむりやっぱ無理。君の彼氏になりたいとか。”
”どんなに寄り添った 時間を過ごしたって 君は12時に帰るんでしょ？”
歌っているのが彼女だから、というのもあるが、
.....なんとなく、クセになりそうな曲。
いつの間にか、振付をしようと手が動いてて、
彼女も一緒になって手を動かしている。
”大好き。”
”チューして？”
”帰さない。”
曲の合間合間に挟まれている台詞も、クセになった要因かもしれない。
何より、歌詞が意味深で、聴き終わるのが惜しいくらいだった。
照｢......これ、いつ作ったやつなの？｣
『.....それ、聞いちゃう？
恥ずかしくなるかもよ？』
なんとなく、予想はしてはいたんだけど。
この曲はおそらく俺と彼女が付き合い始める前の俺の心情を曲にしたんだろう。
合間合間のセリフに聞き覚えしか無かったから。
照｢.....なんで、こんな癖になる曲作っちゃったの？｣
『.....新しい。風？笑』
照｢ほんとー？それ。｣
『.....こんな複雑な恋心を持ってた人でも、今ではこうして幸せになってるんこともあるんだよって、なんとなくだけど。曲にしたかったの。』
照｢もう完全に俺じゃん。この曲のベース。｣
『ふふ、バレてた？笑』
照｢なんか、恥ずかしいわ....｣
『そう？私は好きだけどね？
激重ひーくん』
照｢ねーえ？なんでそういうこと言うの？笑｣
俺をからかってくる彼女をぎゅっと抱きしめると、恥ずかしそうに彼女は笑った。
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ayast(プロフ) - 移行おめでとうございます！LDHとのコラボ嬉しいです！ (4月10日 19時) (
レス) @page26 id: af36fdec29 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 移行おめでとうですコロナと気温差がすごいので体調に気をつけましょう (4月6日 6時) (レス) id: e7f1610a24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えんちゃん | 作成日時：2024年4月6日 3時
