続 Sugar ＊ryota＊

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「……Aは、相変わらず嘘が苦手だね。」




みんなが、少しずつ違うところへと移動していって


気付けば、私と佑哉さんだけになった テーブル。




「………苦手、です。

さっきは、助け船、ありがとうございました。」




「ふふ。

前までは、会話の中にいなかったじゃない。

どうしたの？」




「………んー…なんか……わからないけど…」





「……話しかけやすくなったんだね。」




「え？」




「前みたいな、ピリピリ感がなくなってる。」




「え？ピリピリ感？

私、そんなの、出てました？」




「出てた。

それが、俺は、気になってたから。

大丈夫かな？って。」




「え？」




「吐き出すとこ、あるのかな、って。」




「…………」





「まぁ……俺が、もっと苦しめることになっちゃったんだけどね。」




「……ううん。

……救われてたよ。」





「……いや。苦しめてたよ。

ごめんね。」





「やめてよ。」





「……今は……」




「え？」





「………今は……

もう、大丈夫みたいだね。」





「あー…」




「……彼は、大事にしてくれてる？」




「うん。

すごく……大切にしてくれる。」




「ん。そっか。」




「うん。」





「………よかった。

本当に。」




「………佑哉さんは、ご家族と、幸せ？」




「うん。

妻には……罪悪感、あるけど…

でも、笑ってくれてるから。


だから、俺も、笑っていられて…

幸せでいられてる。」





「……そっか。よかった。

佑哉さん。あのね？

私も、笑ってるよ。」




「ん。そっか。」




「すごく、笑わせてくれるから。」




「彼、面白いもんね。」





「うん。すごくね、意地悪だけど、

でも、笑わせてくれる。」




「幸せそう。」




「うん。すごく、幸せ。」




「あは、笑

うん。よかった。」





「……今後とも、うちとのお取引、よろしくお願い致します。」




「はい。こちらこそです。

A社長。」





「ふふ、笑」




「ん。じゃあ、俺は、少し早めに失礼します。

家族が、待ってるので。」




「はい！

お疲れさまでした！」




「はい。

お疲れさまでした。」





私に、ペコリと頭を下げて、


みんなに声をかけた、帰っていった佑哉さん。




その後ろ姿を、もう笑って見送っていられるのは、




涼太くんのおかげ。




ピロン、



ryota帰宅は、宮舘家へ。




……早く会いたい。

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