続 Sugar ＊ryota＊

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「ねぇ、涼太くん？」



「ん？」



「ちょっと、手貸して？」



後片付けを終えて、ソファに座ったところで



彼の手を握った。




ふかふかで、温かい彼の手。




私の大好きなその手。




「……なに？」




「…………」



その手に、ハンドクリームを付けた。




「ん？ハンドクリーム？」




「うん。……ちょっとね？試作品なんだけど……」




「あ、いい匂い。」



……可愛い笑顔。




「………ジャスミンの香り。」




「それって、この前俺が好きって言った匂いだ？」





「うん。

公私混同、しちゃった。笑」




「ははは、笑

困った社長だねぇ。」




「ふふ、笑

でも、社員の子も、いい匂いですねって言ってくれたし。」




涼太くんの手に、ハンドクリームを薄く伸ばして



塗り込みながら、マッサージ。



「あ、気持ちいい。」




「ふふ、笑

ハンドマッサージはね、ちょっと得意なんだぁ。」




「あー……癒されるー。」




目を閉じて、ソファに凭れ掛かった涼太くん。



「眠い？」




「んー？んー。一気に眠気襲ってきたかも。」




「寝てもいいよ？」




「ふふ、笑

寝たら、ベッドまで運んでくれる？」




「引きずってもいいなら。」




「それは、嫌だな。」





「……連れては行けないから、

ちゃんと、起こすね？」




「……どうやって？」



目を閉じたまま、口角だけを上げた彼。




「………起きてー！！って、耳元で叫ぶ。」




「絶対にやめて。」




「あはは、笑

……！…」




急に、私の後頭部に回った彼の手。




引き寄せられて、目の前には



いつの間にか、開かれていた涼太くんのキレイな瞳。





「……こうやって、起こしてくれる？」



ふわりと微笑んだ彼の唇が



私の唇に触れた。




「……、…」




「………ねぇ、そんな可愛い顔、しないでよ。」





「……っ、……」




そのまま、何度も何度も、降ってくるキスは




段々と深さを増して、



甘さも増した。





「……ん、……」





「………ソファがいい？ベッドがいい？」





「……なに、その質問……」




「うん。今聞いとかないと、ちょっと余裕、なくなりそうだから。」




「………じゃあ…ベッド……」




「ふ、笑

了解。」




「あ」




軽々と抱き上げられて




寝室へ。





ベッドに下ろされれば、




あとは、もう、流されるだけ。

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