�� ページ22
Aside
採血のカートを押して大部屋から順番に回っていると、
向「Aさんお疲れ様です！」
他の病棟のヘルプで呼ばれていた向井くんがやっと戻ってきていた。
その爽やかな笑顔が、いつもに増して疲れた心に沁みる。
A「うー、向井くーん…！」
向「んえ！どうしたんですか？」
A「……ごめん。なんでもないです、」
危ない危ない、このままだとハグしてしまいそうだった。
はっと我に返ってほっぺをぺちんと叩く。
向「俺、担当の子どもたち起こすの終わったんで採血手伝いますよ」
A「え！もう終わったの？」
向「俺、そーゆーのは得意やな。子ども心つかめば、みんなお利口さんで起きてくれるんで！」
A「…っ、、向井くーん！」
向「…？」
A「ごめん」
またハグする寸前で自分を取り戻す。
向「そや！しょっぴー起こしたんですけど、Aちゃん来るかなー？って言ってましたよ？」
A「え？」
向「もうすぐ採血で来るんやない？って言ったらめっちゃ嫌そうにしてましたけどね」
…そう言えば昨夜はバタバタしていて、結局あまり翔太くんとは話してないな。消灯しに行ったらもう既に夢の中だったし。
向井くんが半分採血を手伝ってくれると言うから、お言葉に甘えて。
順番に採血してまわり、必然的に角部屋だから808が最後になるわけで。
A「おはよう」
ドアを開けると
翔太「はよー」
朝だからぽやぽやしてる翔太くんだったけど採血カートを見つけた瞬間、
翔太「…うわ、」
明らかに嫌そうな顔に変わる。相変わらずわかりやすい。
A「早く終わらせちゃおーね。寝たまんまがいい？それともベッド起こす？」
翔太「んー、」
そう言っていると
♪〜
タイミング悪く朝から鳴るコール。なんか昨日もこういうことあったな。
A「はい、どうしました？」
新人「緊急入院入るそうです。一人じゃ対応する自信なくて、Aさんサポートお願いしていいですか？先輩が対応してくれなくて…」
A「あー、」
他にナースステーションに誰かいないのかい、と思ったけれど。
起床時間でバタバタした時間帯ではあるし、私にかけてくるってことはいないってことなのかな。…そういうことにしておこう。
ここでわざわざお局みたいに嫌味を言ったり問い詰めたりすることはしない。
…貴重な時間の無駄だから。
・
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シルク(プロフ) - アンナさん» こちらこそリクエストありがとうございました！読んでくださる皆さんは💙以外なら誰が好きなのかな〜なんてたまに気になってました🤭 💛さんいいですよね〜。また絡み書きますね！ (3月31日 9時) (
レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
アンナ(プロフ) - リクエスト応えてくださり、ありがとうございました！💙💛の絡みが個人的にすごく好きなので、また是非よろしくお願いします♪ (3月30日 22時) (レス) id: 3278b67723 (このIDを非表示/違反報告)
シルク(プロフ) - えなさん» こちらこそリクエストありがとうございました！自分なりに奮闘する感じが、私的にもお気に入りのお話になりました🤭 これからも頑張ります♪ (3月20日 23時) (レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - リクエストに応えていただきたいありがとうございます！これからもお話し楽しみにしています🌟 (3月20日 20時) (レス) id: 2ee6bfb48d (このIDを非表示/違反報告)
シルク(プロフ) - ナオさん» ご感想ありがとうございます！おそらくリクエスト頂かなかったら、こういうテイストを書くことはなかったと思うので、私の方こそ感謝です✨ 是非是非これからも遊びに来てやってください♪ (3月14日 17時) (レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シルク | 作成日時：2024年3月9日 23時
