紅一点×SnowMan⑨ (ページ12)

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日本を旅立ってからあまり眠れてなかった私は
そのまま目を閉じて、すぐに寝た。

目覚ましの音で目が覚める。
まだ集合まで時間はある。

軽くシャワーを浴びて、軽く化粧を施せば、
いつでも部屋を出られる状態になった。

今日はリハと、その後にYouTubeの撮影か。
しかも自分がメインの回だから緊張しかない。

部屋にいてもソワソワするだけだし、
とりあえず散歩しようかな。

部屋を出て、下に降りる。

流石にまだみんな寝てるのか、LINEも稼働してないし、
外に出てるメンバーもいなさそうだ。

1人は危ないからって言われたからな。
せっかくならとホテルの庭があるから、その中を散歩する。

南国の独特の暑さはあまり爽やかさを感じないけど、
それでも朝は気持ちいい。

珍しい植物に目を凝らしたり、そのまま背伸びしたり。

普段なら忙しくてなかなかできないことを、
タイでさせてもらってることに感謝しかない。

ホテルの庭をある程度周って、部屋に戻る。
集合時間が迫ってきたので、ロビーに向かった。

「あれ？雅だけ？」

雅『みたいねぇ。牧さんとチーフはドライバーと打ち合わせしてるけど。』

「そっか。」

そのまましばらく待っていると、
阿部ちゃんとひーくんがやってきた。

阿『やっほ。』

岩『さすが、A。一番乗りだね。』

「まあね。」

それから他のメンバーも続々とやってきた。

チーフ『じゃあ、バス乗って。リハ会場向かうから。』

みんなでバスに乗り込んでリハーサル会場に向かう。

着いたら、そこで披露する曲を調整して。

岩『よし。みんな良さそう。お疲れ様。』

リーダーの掛け声と共にリハーサルの緊張感が無くなる。

深『じゃあ、これで終わり？』

ラ『じゃないよ！Aちゃんの食べたいもの当てろのYouTube撮影がある。』

佐『そうじゃん。このお腹すいてるタイミングできちー。』

渡『俺、全部当てる自信ある。』

目『それ、フリにしか聞こえないんだけど。』

いつも通りの会話をしながら、撮影の場所に移動する。

向『ここな。おかんの思い出のタイ料理屋さんやねんて。』

「そうなの？」

向『おん。なんかおとんと初デートで来たらしい。しかもうまいって。』

「なんかそういうの良いね。」

そんな話をしながらお店の中に入る。

チーフ『じゃあ座って。撮影していくから。』

私が誕生日席に座り、YouTubeの撮影を始めた。