紅一点×SnowMan⑨ (ページ29)

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『お母さんの骨を散骨する時に風磨と京都の天橋立に行ったんだけど。その時2人でいたところを撮られてしまったんだよね。けど、デビューのタイミングだったし、別れるならこの話は表に出さないように圧力かけるって。』

Aは息を吐くと再び俺の方を見て続きを話す。

『まあ、要は私は風磨との関係ではなくて、みんなとのデビューを取ったってこと。』

そう言ったAの顔は悲しそうだ。
だから今回、照だけが謹慎することに
いろんな思いを抱えているのかもしれない。

「あのさ、まだ好き、、、なんだよね？」

『うーん。どうなんだろ。だけど、もう付き合うことはないから。』

「そっか。でも、それちゃんと風磨には言ったほうがいいよ。じゃないとお互い前に進めないだろ。」

『、、、そうだよね。』

ふぅ、と息を吐いて遠くを見つめるAは儚い。

この事実を打ち明けることで2人が
よりを戻すかもしれないけど、
それでも言うべきだと俺は思った。

『だけど、なんで私の時は隠すことができて、今回がダメだったのか謎なんだけども。』

「それはさ、第三者からの提供だったからじゃないか？」

俺が伝えると納得したような顔をするA。

それからは関係のない話をして。
Aの顔に少しだけ笑顔が戻った。

「もう大丈夫そ？」

『うん。大丈夫。』

「あのさ、もう遅いから泊まっていってもいい？」

『あ、全然おっけい。』

客間を用意してもらって、部屋に入る。

「じゃあ、おやすみ。」

『なべくんおやすみ。』

部屋の扉を閉めると俺はある人に電話をかけた。

「あ、もしもし樹？ちょっとお願いがあるんだけど。」

それから俺はそこそこの時間、樹と電話していた。