紅一点×SnowMan⑨ (ページ30)

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side YOU ページ30

「こんな自宅にいるの、いつぶりだろう。」

緊急事態宣言が政府から出されたことによって、
ほとんどの仕事が延期されることになった。

みんなどうやってエンタメを世の中に届けていこうか。
そう考えている最中ではあるのだろうけど、
演者である自分達はとにかく待つしかない。

スーパーに行くのも何日かに一度。
まあ、こんなことなかなかないから、
いつもより凝った料理を作りながら過ごしている。

そんな今日はYouTubeの打ち合わせを
リモートですることになった。

深『よっ。みんないる？』

ラ『はーい。』

目『なんか変な感じ。』

続々とzoomにメンバーが入ってくる。

「あれ？阿部ちゃんまだかな？」

ひーくんは謹慎中だから出られないとのことで、
この打ち合わせには参加してない。

打ち合わせくらい大丈夫じゃないのかな？
そう思うけど、そこは厳しくいってるのは
秀明くんらしいなと思う。

阿『ごめん。自宅のWi-Fiがちょっと弱くて。』

実家は広いからWi-Fiをうまく拾わないことがあるらしい。
なるほど。

永『A〜。これどうやって温めるん、、、うわっ。すんません。』

部屋に入ってきた廉が、すでに打ち合わせが
始まってるとは知らなかったみたいで慌ててドアを閉める。

渡『は？』

佐『ん？』

宮『姫、今自宅にいないの？』

あー、バレちゃったか。私はしぶしぶ話しだした。

「今、廉の家にいるの。あ、永瀬の方ね。私の家、Wi-Fiなくて。リモートだと安定した通信環境必要だから、隣の家の廉の部屋を借りてるの。もちろん、ソーシャルディスタンスは保ってるよ。あと牧さんも知ってる。」

そう。普段ほとんどSNSを利用しないし、
インターネットを使うこともないから、
自宅にWi-Fiなどはひいていなかった。

まさかそれがこのタイミングで
不便を被ることになるとは思わなかったけど。

すぐにWi-Fiの依頼をしようとしたけども、
こんなご時世だし、緊急事態宣言ってこともあって
工事が止まっているらしい。

途方に暮れていたけども、隣に廉が住んでいるから、
彼に泣きついたというわけだ。

向『Wi-Fiないとかあるん？』

阿『Aならありえる。』

ラ『ちなみに普段どのくらいギガ消費してる？』

「多分2くらい。」

深『は？やば。』

佐『そんなことあるのかよ、、、。』

スマホもLINEか調べ物をするくらいしか
使わないし、、、。

「とりあえず私の話はいいから。打ち合わせしよ。」