紅一点×SnowMan⑨ (ページ10)

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え？そうなの？それは知らなかった。

A『流石にその人は解雇されたし、大丈夫だとは思うんだけど、やっぱりトラウマがね。だから逆にこうして海外のものを食べる方が安心感はある。』

向『そうなんや、、、。大変やったな。でも、タイはみんな優しい人ばっかりやから大丈夫やで！みんなで食べるし。』

「そうそう。まず、俺たちが毒見係になるから。」

A『ははっ。ありがとう。たべよっか。』

3人でテーブルを囲んだ写真を撮影し、
スイーツを食べる。LINEの通知がうるさいけど、
みんな無視してる。

「うんまっ！」

A『美味しい。』

向『これやわ、これ。うまいやろ？このソースがたまらんねん。』

A『うん。康ちゃんありがとう。』

にこにこと笑いながらスイーツを食べるAは
とても可愛らしい。康二も鼻の下が伸びている。

向『んもー。LINEうるさいなぁ。あれ？翔太くんから電話や。』

向『もしもし？え？A？おんで。うん。なんか阿部ちゃんと散歩行こうとしていたから俺も便乗したんやって。めっちゃうまいスイーツ食べにきてる。』

どうやら電話はLINEに送った写真の件っぽい。

向『あー。店員さんに声かけられたらから切るわ。ほな。』

康二はめんどくさくなったらしい。
翔太の声が聞こえるなか、電話を少し乱暴に切った。

「なんて？」

向『んー。なんか俺にも声かけろ的なこと言っとったかも。途中から鬱陶しくなって聞いてへんかった。』

A『あー。なんか想像できる。』

みんなでくすくすと笑いながらスイーツを堪能して。
ちょうど戻った頃には夕食に出かける時間になっていた。

渡『あ！康二電話切っただろ？』

向『ん？なんのことやの？』

渡『お前なぁ！』

それから翔太はずっとAの隣に
べったりと張り付いて、康二と俺を遠ざけていた。