こんな俺らでも。2

また我慢した末っ子。2 ページ14

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白side

2人揃って寝坊したおかげで朝からバタバタ。

いつもなら起きれるんだけどなんでだろ。

って思ったけどまぁたぶん風邪のせい。

まだダルい。

治ってない。

でも、新年1発目の撮影に参加できないの嫌だし。

これ隠すしかないじゃん…？

家出る前に熱計ってって言われるかと思ったけど

岩本くんも自分のことでいっぱいいっぱいで

俺が風邪ひいてるのすら忘れてそう。

ラッキーかも。

バレずに移動車に乗れた。

移動を開始してすぐに岩本くんからふっかさんに電話が来た。

紫「どした？」

紫「うん、うん、、

ラウ〜、朝熱何度だった〜？」

やっべ、計ってないし、普通に体感では熱あるし…

平熱言ったらバレそうだし

かと言って37度超えるとダメって言われるよな…

白「36.8！」

紫「はいよ、、36.8だって」

紫「…はーい、じゃーねー」

あっぶない。

バレるとこだった。

ｰｰｰｰｰ

事務所に着いてすぐ熱計ってって言われそうだから

上手い具合に岩本くんから逃げた。

黄「ラウ〜」

白「ん？」

黄「ちょっと来て〜」

白「その前に事務所の下のコンビニ行ってきてもいい？」

黄「いいよー、気をつけて。」

よっしゃ、逃げれた〜

コンビニで時間潰して撮影時間ギリギリに戻る作戦。

あー、なんかだるくなって来たかも。

気を紛らわすためにエナジードリンクも買って

作戦通りの時間にスタジオへ戻った。


戻って直ぐに始まった撮影。

書き初め絵しりとりやるらしい。

軽い企画でよかった〜。

それでもダルさで上手いこと行かず、

ぼーっとしてしまう頭。

ちゃんと出来てたかなぁ…

やっと休憩の時間。

と同時に俺の目の前には岩本くん。

黄「ねぇ、我慢してるでしょ。」

白「してないよ。」

黄「じゃあ熱計って。」

白「大丈夫、ないから。」

黄「うんわかったから、計って？

熱ないならないでいいから。」

逃げられないやつだ。

とりあえず渡された体温計を脇に挟んだ。

お願いだから体温下がって…

ピピピッと音を立てた体温計。

ディスプレイには37.1の文字。

あーー、やばい。

寒くなってきたし、なんならまだ上がりそう。

黄「んー、微妙。

休んでっていってもここまできたらやるんでしょ？」

少し怒ってるけど、

俺の気持ちを優先してくれる岩本くん。

白「うん、大丈夫だもん。」

黄「耐えらんなくなったらすぐ言ってね？」

白「分かった。」

飲みかけだったエナジードリンクを飲み干して

2本目の撮影に向かった。

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