こんな俺らでも。2

聖なる夜の悲劇。2 ページ3

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青side


本当はふっかに聞かれたこと図星なんだよ。

まじで痛てぇの。

でも、今日の撮影乗り切れば年末年始の休みだし

義手付けなくても生活できるからさ。

義手付けないでカメラの前に立つのやだし。



とりあえず今日だけ、、、無理させて？



ほとんど編集しないからね！

ってスタッフに何度も言われたから

気をつけなくちゃ…


撮影中ずっと触らないようにはしてたけど

痛みは増すばかりで。

無意識に何度か触っちゃったけど

大丈夫だったかな…


スタッフのはいOKです！の掛け声と共に

投げ捨てるように義手を外した。


紫「やっぱ無理してたんじゃん。」

青「うっせぇよ、、」


お前より義手歴長ぇんだよ

なんて捨て台詞を吐いて

その場を立ち去ろうとした。

でもそいつがすんなり立ち去らせてくれるわけもない。


紫「ねぇ、そこ見せて」

青「なんで」

紫「いや、水膨れとかなってるっしょ？」

青「…」


現実から目を背けるように、

痛む部分を見ないようにしていた俺。

俺から傷口見えないようにして…

なんて柄じゃないこと言うくらい

自分が弱っていたことに気づく。


紫「あー、え、これ言っていい？」

青「言うぶんには、、」

紫「無理しすぎ。水膨れ破れてる。」


最悪。

これ、治るの時間かかるし

治るまで付けられないやつ…


紫「水膨れ自体出来たの少し前っしょ？」

青「(ｺｸｯ)」


実は自覚症状があった。

少し前から痛いかもって思ってた。

あのとき対処しておけば、、

タラレバを考えても仕方ない。

もっと酷くなる前にふっかが歯止めをかけてくれて良かったのかもしれない。



事務所からアパートに帰って

自分の部屋に戻る前にふっかの部屋で処置してもらう。


紫「無理すんな〜あ、舘さんには言ってあるからね〜」

こーゆー時ばっかり頭冴えてんのな。

涼太が知ったら過保護になっちゃうじゃん。

青「ん、ありがとな(ﾎﾞｿｯ)」

紫「はーい、めりーくりすまーす！わら」


ふっかの部屋をあとにして

自分の部屋に戻ると

涼太が心配そうに俺を見つめた。


「なんでもっと早く言わなかったの」

からお説教が始まったのは言うまでもないね。笑

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