こんな俺らでも。2

不安だからさ。2 ページ32

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桃side


コンビニの帰り道。

橙「あ！そこの本屋さん寄ってきてもええ？」

桃「いいよー！

アイス溶けちゃうから先帰ってるね！」

橙「はいよ！気ぃつけてな！」

康二は本屋へ行くために路地へと入っていった。


実はさー、みんなに言ってないんだけど、

佐久間さん、最近また視野が狭くなった気がするんだよね。

このメガネ、もうあんまり使い物にならないや。

元々そんなに意味を成してないけど、

あるのとないのじゃ違うし。


まぁそんなことは置いといて！

今日めっちゃ暑い！！

アイスやばいかも！！

急いで帰ろーっと。


少し歩くスピードを早めた。

するとちょーっと治安悪めな男の人2人が

道端で座り込んでいるのが視界に映った。

こんなところでなんで座り込んでんの〜？

なんて思いながら前から来る自転車を避けるために

男の人が座り込んでいる方へとずれたんだ。

そしたらさ、なんか足先に当たってそれがコトンって音立てて倒れちゃって。

はっとして、足元を見るとそこにあったのは倒れた缶ビール。

中身全部出ちゃった…

桃「うっ、、ごめんなさいっ、、」

男1「おい、服にかかってんだけど。」

そう言いながら立ち上がったそいつは

俺の胸ぐらを掴んだ。

その弾みでメガネは落ち、そいつに踏まれてボロボロ。

あーあ、メガネ高いのにな。

でもどうせ替え時だしいっか。

なんてメガネのことを考えられる余裕はあるらしい。

男1「聞いてんのかよ！！」

桃「うっ、、」

ビールの独特な匂いを放つ男は昼間にもかかわらずもう出来上がってるらしい。

段々怖さが増してきた。

殴られる？

やだっ、、

誰か助けて…

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